大陽日酸がタイで、トヨタ自動車のカーボンニュートラルへの取り組みを支援
FCトラックや水素エンジン自動車に水素供給
大陽日酸はトヨタ自動車がタイで推進している、カーボンニュートラル(以下、CN)社会実現に向けた水素の利活用の取り組みを支援し、物流実証実験での FC トラックへの水素供給や、10 時間耐久レースにおける水素エンジン自動車への水素供給などを実施した。大陽日酸では今後も CN 社会の構築に向けた事業を進めていくとしている。
大陽日酸のタイにおける支援内容
①:物流における実証実験での FC トラックへの水素供給
トヨタ自動車はタイ国内の CN の取り組みとして、「データ」「モビリティ」「エネルギー」の3つをテーマに物流効率化のための実証実験を行っている。その中の「モビリティ」では、同社の“マルチパスウェイ”の考え方の下、さまざまな形態のモビリティを活用した実験が行われており、大陽日酸は FC トラック向けの水素を日本酸素ホールディングスグループのニッポンサンソ・タイランドと共に供給・支援している。
支援方法は、水素を充填・供給ができる大陽日酸独自開発のパッケージ型水素ステーション「ハイドロシャトル」より、FC トラックに直接水素の供給を行った。ハイドロシャトルは、水素ステーションを構成する4 つの主要機器であるディスペンサー、プレクール装置、水素圧縮機、水素蓄圧器を一体化ユニットにしたことに加えて、各機器自体も構造をシンプルにした移動式の水素ステーション。
②:10 時間耐久レースにおける水素エンジン自動車への水素供給
2023 年 12 月 22~23 日の2日間、タイのブリーラムで「IDEMITSU SUPER ENDURANCE SOUTHEAST ASIA TROPHY 2023」(10 時間耐久レース)が開催された。このレースにはトヨタ自動車の水素ガスを燃料にして走る水素エンジンカローラ「ORC ROOKIE GR Corolla H2 concept」が出場。大陽日酸はニッポンサンソ・タイランドと共に、同車両への水素供給を行い完走まで支援した。