東芝エネルギーシステムズ、東京ガス向けにCO₂分離回収装置を納入

2024年3月稼働予定、新CO2吸収液を採用、濃度約5%のCO2を分離回収

 東芝エネルギーシステムズは、東京ガスが実施する実証実験向けにCO2分離回収装置を納入した。本装置は東京ガス千住テクノステーション(東京都荒川区)内に設置され、ガスコージェネレーションシステムから排出される濃度約5%のCO2を分離回収する。本装置は2024年3月から稼働予定。

今回納入したCO2分離回収装置の外観
今回納入したCO2分離回収装置の外観

 CO2分離回収装置は、火力発電所や清掃工場などの排ガスからCO2を分離回収するための設備。東芝エネルギーシステムズは、あらゆる排ガスに適用できCO2の回収規模が任意に設定可能な化学吸収方式による燃焼後回収技術を採用した。本方式では、低温時にCO2を吸収し、高温時にCO2を放出するという特性を有する吸収液を用いてCO2を分離回収する。

 今回納入したCO2分離回収装置は一日最大10kgのCO2を回収することができる。大きさは約3.1m、横2.0m、高さ2.8m、重さ約2.3tとコンパクト・軽量、4tトラックでの搬送が可能で据付が容易。近年、実証実験向けの小規模なCO2分離回収装置へのニーズが高まっており、設計の効率化や納期の短縮を目指して装置を標準化してきた。本装置は標準機として初の納入実績となる。今後、本装置の他のメーカーや自治体などへの拡販を進めていくとしている。 

 また、本装置には、東芝エネルギーシステムズが2023年度中に開発の完了を予定している新CO2吸収液を採用する予定となっている。新CO2吸収液は、CO2回収時に必要なエネルギーを従来の吸収液と同等に保ちながら、吸収液の劣化を抑制することができ、事業者のCO2分離回収装置の維持管理費を低減する。さらに、吸収液に含まれるアミン成分の大気中への排出量が少なく、環境にやさしいという特長がある。

注)詳細ニュースリリース:耐久性が高く、環境にやさしいCO₂吸収液の商用化へ向けた開発