帝人 2024年3月期第3四半期連結決算
ヘルスケアセグメントの売上高1071億円(6.1%減)、営業利益18億円(91.6%減)
帝人の2024年3月期第3四半期連結決算は、売上高7595億9900万円(前年同期比0.7%減)、営業利益48億5700万円(同67.3%減)、経常利益76億3700万円(同56.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益34億5200万円(前年同期は70億5300万円の損失)だった。
直近公表の通期連結業績予想を修正し、売上高1兆0300億円(前年同期比1.1%増、前回予想から変更なし)、営業利益180億円(同39.9%増、同170億円減)、経常利益190億円(同108.8%増、同120億円減)、親会社株主に帰属する純利益80億円(前年同期は177億円の損失、同50億円減)とした。ヘルスケアセグメントの医薬品の導入一時金影響や、マテリアルセグメントの一部用途での需要軟化やサプライチェーンにおける在庫調整の影響、複合成形材料事業での設備故障の再発による安定稼働化未達等により、営業利益を下方修正した。また経常利益・当期純利益は、子会社の訴訟一部解決に伴う補償金に関して営業外収益を計上するが、営業利益の減少が大きく、下方修正となった。年間配当金予想に変更はない。
第3四半期連結決算のヘルスケアセグメント売上高は1071億円(前年同期比6.1%減)、営業利益18億円(同91.6%減)。在宅医療の在宅酸素療法(HOT)はCOVID-19によるHOT導入は減少するも市場は横ばい。在宅持続陽圧呼吸療法(CPAP)は検査数が緩やかに回復基調、レンタル台数の増加が継続した。
ヘルスケアセグメントの通期業績見通しは、売上高1400億円(前年同期1506億円、前回見通しから変更なし)、営業利益95億円(同252億円、前回見通しから70億円減)とした。