大陽日酸、各種シリンダーガス価格を10%~15%値上げ

物流の「2024年問題」や経費高騰へ対応

 大陽日酸は、各種シリンダーガスの出荷価格を2024年4月出荷分より値上げする。対象製品は、① 一般シリンダーガス(酸素、窒素、アルゴン等。カードル、LGC含む)、② 特殊ガス(高純度ガス、標準ガス、混合ガス、半導体材料ガスの一部)。改定幅は、① 一般シリンダーガスが現行出荷価格に対し+10%以上、② 特殊ガス、水素ガスが現行出荷価格に対し+15%以上となる。

 改定理由について大陽日酸では、エネルギー市況高騰による電力料金の上昇や鋼材価格・各種原材料費の高騰を受け、2022年度以降、各種産業ガスおよび医療ガスの価格改定を進めてきたが、現状では、エネルギー市況や電力コストは落ち着いているものの、物流の「2024年問題」による物流費の上昇に加え、人件費や諸資材の高騰も重なっているとした。

 特に、高圧ガスのサプライチェーンの中で最下流・最小単位に位置するシリンダーガスは、物流費や人件費の占めるウェイトが大きく、コスト上昇は深刻な状況となっている。また、水素ガスについては、原料ガス不足や製造拠点減少による需給タイト化に伴い、安定供給の維持に向けた製造・物流インフラへの投資費用や長距離輸送による物流費の上昇も顕著となっていると指摘。

 充填所の統廃合や配送効率化など、あらゆる策を講じているが、コスト上昇は自社の企業努力で吸収出来る範囲を超えており、今回、各種シリンダーガスの価格改定を決定した。また、併せて、ストックポイントへの集中配達や容器早期返却など、物流負担軽減やコストアップ緩和に向けた取り組みについても協力と理解を求めるとしている。