エア・ウォーター・インディア、デリー郊外の新設シリンダーガス充填工場を稼働

「ファリダバード充填工場」、ローリー輸送中継基地を兼ねて配送時 CO2 排出量を19%削減

 エア・ウォーターの100%子会社であるAir Water India Private Limited(以下、エア・ウォーター・インディア)は、インド北部デリー郊外のファリダバード近郊に、ローリー輸送中継基地を兼ねたシリンダーガス充填工場を新設し、2024年4月より稼働を開始した。

 稼働したのは「エア・ウォーター・インディア ファリダバード充填工場」(所在地:Khasra No: 56, 22, 68 & 2 Janauli Road, Bhagola Palwal Haryana: 121102)で、充填品目は酸素・窒素・アルゴン・炭酸ガス、敷地面積約7,000 ㎡(敷地内にタンクローリー車両の待機場を併設)、充填工場面積が約4,400 ㎡。

エア・ウォーター・インディア ファリダバード充填工場
エア・ウォーター・インディア ファリダバード充填工場

 エア・ウォーター・インディアでは、「鉄鋼向けオンサイトガス供給の獲得」と「製造・物流・販売などの事業インフラ拡充によるサプライチェーン強化」の2つを基本戦略とし、インドにおける産業ガス事業の拡大を進めている。

 デリー首都圏を中心とした北部エリアは、エア・ウォーターグループのガス製造拠点の空白地であった一方、製造業の集積が進む地域。特に、自動車製造などの溶接に使用される産業ガスの需要が伸長しているほか、今後は電子・半導体分野でのさらなるガス需要の拡大も見込まれる。こうした中、北部エリアに新しくシリンダーガス充填工場を整備し稼働を開始した。

 今後、こうした新規需要の獲得を図ると同時に、首都圏の政府系機関や進出日系企業との接点を高め、インド北部における市場開拓を強化するとしている。また、本工場をローリー輸送中継基地として活用することで、液化ガス製造拠点のある東部エリアから、北部エリアへの長距離輸送を効率化し、配送コストを合理化、配送時 CO2 排出量の 19%削減を実現する。

(参考)インドにおける産業ガス事業について

 エア・ウォーターは、海外における産業ガス供給事業を全社成長の牽引役と位置付けており、中でもインドを重要戦略エリアとする。2023年、世界最大の人口大国となったインドでは、政府が2030年度までに同国全体の年間粗鋼生産能力を現在の倍以上となる 3 億トンにするという目標を掲げていることに代表されるように、さらなる経済成長と人口増に比例し、産業ガスも旺盛な需要が見込まれる。

 エア・ウォーター・インディアは、同国で第1 位、第2 位の規模を誇る製鉄所向けのオンサイトガス供給事業と、川下分野にあたるローリー・シリンダー事業を展開しており、インド国内における産業ガスメーカーとして、確固たるポジションを確立している。さらに現在、インド国営製鉄会社である SAIL 社から受注した東部のドゥルガプル製鉄所向けオンサイトガス工場に加え、タミルナド州チェンナイにおいても自社の液化ガス製造工場の建設を進める。

産業ガス供給における充填工場の役割

 産業ガスの供給は、顧客のガス使用量や使用形態に応じて、シリンダー容器、タンクローリー、パイピングなど様々な供給形態でガスを安定的に供給している。大型プラントなどの製造工場で生産した液化ガスは、液化ガスローリーによって充填工場まで輸送し、充填所に設置されたCE タンク(液化ガスを貯蔵するタンク)に納入する。これをシリンダーや液化ガス容器に 1 本ずつ小分けし、トラックに搭載し顧客へ供給する。

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