トリケミカル研究所 2025年1月期第1四半期連結決算
半導体製造用化学化合物の需要に回復の兆し
トリケミカル研究所の2025年1月期第1四半期連結決算は、売上高32億7400万円(前年同期比1.4%増)、営業利益6億6400万円(同24.0%減)、経常利益10億6800万円(同17.7%減)、親会社株主に帰属する純利益8億1200万円(同18.2%減)となった。通期連結業績予想と配当金予想に変更は無い。
当期の半導体業界は、生成AI向けの最先端半導体への堅調な投資が継続、半導体需要が緩やかに回復するとの見方に伴い、半導体製造用化学化合物の需要に関しても回復の兆しが見えた。トリケミカル研究所グループでは、中期経営計画における経営方針に基づき、半導体製造用化学化合物の生産・開発能力の向上を推し進め、新工場(南アルプス事業所)の建設準備を進めた。また、製造設備における環境負荷の軽減や作業安全性向上によるサステナビリティの追求に関する取り組み等についても推進。利益面では、原材料価格の高騰、固定費増加等の影響を軽減するため、引き続き全社一丸となっての経費削減やコストの上昇に伴う販売価格改定に取り組むとともに、グループ会社や部門間の連携を深め、一層の収益向上を図った。
単一セグメントとなる半導体等製造用高純度化学化合物事業の当期地域別売上高は、日本8億6801万2千円(前年同期比19.1%減)、台湾12億1005万2千円(同12.2%減)、中国9億0795万8千円(同185.8%増)、韓国2億3441万7千円(同42.5%減)、その他5413万3千円(同3.6%増)だった。製品用途別では、Si半導体向けのHigh-kが11億6696万4千円(同19.5%減)、Metalが7億0767万8千円(同10.6%増)、Etchingが4億1195万6千円(同35.9%増)、その他が6億8780万5千円(同23.3%増)で、Si半導体向け以外のその他用途が3億0016万9千円(同8.0%増)となった。