東京都「新エネルギーの推進に係る技術開発支援事業」で、サントリーと巴商会、サムテックなど高圧水素の新流通形態の実証

高圧水素ガス運搬機器を開発、高効率なサプライチェーン構築

 東京都と公益財団法人東京都環境公社は2025年3月10日、「新エネルギー推進に係る技術開発支援事業」の令和6年度採択事業として次の3事業を決定したと発表した。採択されたのは、「水素エネルギー転換のための高圧水素ガス新流通形態・利用拡大実証事業」(実施事業者の代表企業:サントリーホールディングス株式会社、構成企業等:株式会社巴商会、サムテック株式会社、日本トレクス株式会社)、「交換式バッテリーEV実証プロジェクト」(実施事業者の代表企業:三菱ふそうトラック・バス株式会社、構成企業等:三菱自動車工業株式会社、株式会社アクア、Ample Inc. 他)、「新規HVO混合燃料の開発及びサプライチェーン構築とその社会実装」(実施事業者の代表企業:株式会社ユーグレナ、構成企業等:東急バス株式会社、清水建設株式会社、株式会社竹中工務店、株式会社朝日興産、いすゞ自動車株式会社、カメイ株式会社、シナネン株式会社、平野石油株式会社)の3事業。

 「新エネルギー推進に係る技術開発支援事業」は、新エネルギー及びその利活用・普及に係る製品・サービス等の調査研究、技術開発、実証、実装等の取組を対象としており、支援対象者は都内に本店又は支店を置く大企業を中心とする企業グループ。支援期間は交付決定日から3年以内で、1グループあたり最大30億円が助成限度額、助成率は対象となる経費の3分の2以内となる。
 3事業のうち巴商会が参画する「水素エネルギー転換のための高圧水素ガス新流通形態・利用拡大実証事業」は、水素利用の普及拡大に向け、新しい高圧水素ガス運搬機器を開発するとともに、より高効率なサプライチェーン構築とその実証等を行う。

水素エネルギー転換のための高圧水素ガス新流通形態・利用拡大実証事業
水素エネルギー転換のための高圧水素ガス新流通形態・利用拡大実証事業