日本酸素HD 2026年3月期第3四半期連結決算(IFRS)
グループ全体の製商品出荷数量は前年同期比減少も、円安進行と価格マネジメント効果、生産性向上で通期業績予想を上方修正
日本酸素ホールディングスの2026年3月期第3四半期連結決算(IFRS)は、売上収益9977億1900万円(前年同期比2.7%増)、コア営業利益1462億4700万円(同4.6%増)、営業利益1461億1100万円(同13.5%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益931億4000万円(同20.2%増)だった。
通期の業績予想を上方修正し、売上収益1兆3300億円(前回予想比400億円増、前年同期比1.7%増)、コア営業利益1960億円(同50億円増、同3.6%増)、営業利益1943億円(同33億円増、同17.1%増)、親会社株主に帰属する純利益1235億円(同75億円増、同25.0%増)とした。
グループ全体における製商品の出荷数量は前年同期比で減少するなど、販売数量動向は引き続き低調に推移しているものの、売上収益は主要通貨に対する円安の進行、および価格マネジメントの効果により、前回発表予想を上回る見通し。コア営業利益については、インフレによるコスト上昇の影響がありながらも、上述の増収影響に加えて、生産性向上の取組みによる効果があり、これにより営業利益、当期利益および親会社の所有者に帰属する当期利益を含めて前回発表予想を上回る見通しとした。年間配当金予想については修正は無い。
為替影響は、期中平均レートが前年同期に比べ、米ドルで153円3銭から149円30銭へと3円73銭(前年同期比2.4%)の円高、ユーロで165円9銭から172円93銭へと7円84銭(同4.7%)の円安となるなど、売上収益は全体で約37億円、コア営業利益は全体で約10億円多く表示されている。
セグメント業績
セグメント利益はコア営業利益で表示
日本
産業ガス関連では、主に炭酸ガス、パッケージガス、電子材料ガスの価格マネジメント効果があったものの、セパレートガス・LPガスといったガスの出荷数量が減少し、減収。機器・工事では、産業ガス関連、エレクトロニクス関連共に増収となった。セグメント利益は、価格マネジメント効果や機器・工事における売上収益の増加が寄与し、増益。売上収益は、2953億7400万円(前年同期比 0.1%減少)、セグメント利益は、391億2600万円(同 14.1%増加)。
米国
産業ガス関連では、価格マネジメント効果により為替の影響を除くと増収となったものの、製商品の出荷が低調だった。機器・工事では、産業ガス関連、エレクトロニクス関連共に減収。セグメント利益は、価格マネジメント効果や生産性向上への取組みがあったものの、コストの上昇や、製商品の出荷数量減少の影響を受け、減益となった。売上収益は、2652億6800万円(前年同期比 1.8%減少)、セグメント利益は、370億7500万円(同 12.1%減少)。
欧州
産業ガス関連では、セパレートガスをはじめとするガスの出荷数量は減少したが、為替の影響や価格マネジメント効果により、増収となった。機器・工事では、前期に買収したイタリアのプラントエンジニアリング会社の売上収益が加わったことが寄与し、増収。セグメント利益は、ガスの出荷数量減少の影響を受けたものの、価格マネジメント効果や生産性向上への取組みにより、増益だった。売上収益は、2582億3200万円(前年同期比 3.8%増加)、セグメント利益は、512億7900万円(同 8.4%増加)。
アジア・オセアニア
産業ガス関連では、前期に取得したオーストラリアのLPガス販売事業、そして今期に取得したオセアニア地域における産業ガス事業の寄与により、増収。エレクトロニクス関連では、機器・工事が堅調に推移し、増収となった。セグメント利益は、売上収益の増加により増益。売上収益は、1540億6000万円(前年同期比 16.9%増加)、セグメント利益は、148億7500万円(同 15.7%増加)。
サーモス
日本では、猛暑の影響によりスポーツボトルの販売が上期を中心に堅調に推移、機能的でスタイリッシュなデザインを特徴とする新製品の上市もあり、増収だったが、韓国では減収。セグメント利益は、日本における売上収益の増加、継続的なコスト削減などにより、増益となった。売上収益は、247億5400万円(前年同期比 0.9%増加)、セグメント利益は、48億4000万円(同 10.8%増加)。

