大阪市森之宮に水素ステーション完成、水素啓発のための情報発信施設を併設

 岩谷産業は、大阪市城東区森之宮地区に「イワタニ水素ステーション 大阪森之宮」を完成し、2016年5月9日、開所式を行った。

 同水素ステーションは液化水素によるオフサイト供給方式を採用し、燃料となる水素は大阪府堺市にある水素製造プラント「ハイドロエッジ」からローリーで輸送する。 
 水素ステーションのレイアウトは、燃料電池自動車のみならず、将来の普及が期待される燃料電池バスへの充填も見据えたゆとりあるスペースを持つ。また、整備事業の一環として、大型スクリーンでの映像放映や水素エネルギーのある暮らしを具現化するジオラマを設置するなど、水素エネルギーに対する社会受容性の向上に向けた情報発信施設を併設する。

 岩谷産業は大阪府から「府有地を活用した水素ステーションおよび情報発信拠点施設整備事業」の事業推進者として昨年5月に選定を受け、本水素ステーションの建設を進めてきた。
 大阪府は、先般策定された「H2Osakaビジョン」に基づき、戦略的かつ幅広い分野で新たな水素実証事業の展開をめざし、産業用車両などへの水素・燃料電池の導入促進などさまざまな水素プロジェクトを産学官連携の上で進めている。

 2014年7月以降、岩谷産業は主として四大都市圏を中心に商用水素ステーションの整備を進めてきた。今後も、地方自治体などと共同で水素ステーションの整備を進め、これまでの「点」による展開から「線」につなげてゆくことで、FCVの早期普及および利用者の利便性向上に努める。

 なお、同じく大阪市内に建設を進めていた「イワタニ水素ステーション 大阪本町」は4月11日に正式運用を開始した。同ステーションは移動式を採用しており、大阪市中央区本町を中心に水素充填を行う。

「イワタニ水素ステーション 大阪森之宮」の概要

 名    称 : イワタニ水素ステーション 大阪森之宮
 所 在 地 : 大阪府大阪市城東区森之宮1丁目6-102
 敷地面積 : 約1,390㎡
 水素供給 : 液化水素オフサイト供給
 供給能力 : 燃料電池自動車 : 300N㎥/h (1時間当たりFCV6台の満充填が可能)
 充填圧力 : 70MPa (メガパスカル) (約700気圧)
 設備構成 : 液化水素貯槽、ドイツ・Linde社製水素圧縮機、蓄圧設備、ディスペンサーなど
 営業時間 : 月曜日~金曜日/9時~22時
土曜日/9時~17時
※祝日・年末年始を除く

 

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「イワタニ水素ステーション 大阪本町」の概要

 名    称 : イワタニ水素ステーション 大阪本町
 所 在 地 : 大阪市中央区本町3丁目1-7
 水素供給 : 圧縮水素オフサイト供給
 供給能力 : 100N㎥/h (1時間あたり2台の満充填が可能)
 充填圧力 : 70MPa (メガパスカル) <=700気圧>
 設備構成 : 水素圧縮機、蓄圧器、ディスペンサー など
 営業時間 : 月曜日~金曜日/9時~22時
土曜日/9時~17時
※祝日・年末年始を除く

 

 <システムフロー>

 

 

「イワタニ水素ステーション 大阪森之宮」の画像

 

「イワタニ水素ステーション 大阪本町」の画像

 

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