山形県に液化ガス製造プラントを建設し安定供給体制を強化

 エア・ウォーターは、東北地方における産業・医療用ガスの更なる安定供給を目的に、山形県寒河江市に高効率小型液化酸素・窒素製造装置「VSU」を建設する。
 国内で19基目となるこの「VSU」は、東北地方では3基目の自社製造拠点となり、東北地方全域のガス需要に応える。また、東北地方全域に対する安定供給と長距離物流に伴う環境負荷の低減を図るとともに、災害に強い安定供給ネットワークを構築する。

VSU完成イメージ

 今回の「VSU」建設は、山形県における有力産業・医療用ガスサプライヤーである山形酸素との合弁事業によるもの。

 エア・ウォーターはこれまで、主に福島液酸(福島県本宮市)と2018年10 月より稼働を開始した岩手工場(岩手県紫波郡)ならびに仙台サンソセンター(宮城県仙台市)を、東北地方における産業・医療用ガスの製造拠点として地域のガス供給を担ってきた。こうした状況のなか、東北地方全域における産業・医療用ガスの一層の安定供給体制確立を目的に、山形県寒河江市に「VSU」を建設することを決定した。

【プラント(VSU)および合弁会社の概要】

名 称 :山形液酸株式会社
所在地 :山形県寒河江市(寒河江中央工業団地内)
出資比率 :未定。但し、エア・ウォーターグループ(エア・ウォーターおよび東北エア・ウォーター株式会社)が51%以上を出資。
設立時期 :2019 年6 月(予定)
製造能力 :液化酸素600 N m3/h、液化窒素1,400 N m3/h
運転開始 :2020 年6 月(予定)

※「VSU」の設置に合わせて、同敷地内においてシリンダー充填工場を建設する予定。

【産業・医療用ガス】

 酸素や窒素といった産業ガスは、鉄鋼、造船、化学、電機、食品など産業界のあらゆる分野で使われており、産業ガスを使わない業界はないと言っても過言ではない。例えば、造船所では建造に際しての溶接などに使われる。また、身近にあるスマートフォンなどの電子機器を制御している半導体デバイスの製造や食品の酸化防止(品質維持)においても産業ガスは欠かすことはできない。
 また、人の生命を支える医療の現場においても欠かすことができないのが医療用ガスで、とりわけ医療用酸素は、大規模災害時においても緊急かつ安定的に供給する必要がある。