神鋼エア・ウォーター・クライオプラントが「エア・ウォーター・クライオプラント」へ商号変更

 エア・ウォーターは、株式会社神戸製鋼所(以下:神戸製鋼所)との合弁会社である神鋼エア・ウォーター・クライオプラント株式会社(以下:SAC)に関し、2019年10月1日付をもって、神戸製鋼所が保有するSACの全株式(発行済株式総数の40%)を譲り受けた。

 これに伴い、SACは、エア・ウォーターの完全子会社となり、同日付をもって商号を「エア・ウォーター・クライオプラント株式会社」(以下、AWCP)に変更した。

 エア・ウォーターでは、今年4月よりスタートした中期経営計画「NEXT-2020 Final」において、国内・海外のエンジニアリング事業の再構築に取り組んでおり、次世代の成長フェーズに入る次期中期経営計画では、『より技術・開発力を強化したメーカー』へ体質転換を進めていく。こうした取り組みの中、AWCPは産業ガスメジャーに伍する世界に冠たる技術力を有するエンジニアリング会社となる。

 深冷空気分離装置は、空気をマイナス 200℃近くまで冷却、液化し、酸素、窒素、アルゴンといった産業ガスを分離、生産する装置。生産された酸素、窒素、アルゴンは、製鉄、化学、半導体産業など幅広い分野で使用される。

 エア・ウォーターと神戸製鋼所は、2004年に深冷空気分離装置の開発と製作に関わる技術の融合を目的に、SACを設立し、以来、深冷空気分離装置とその関連技術を中心とした事業領域で長年にわたり協力関係を築いてきた。

 SACは、両社が有する深冷空気分離装置の技術や市場開発力を組み合わせることで、省エネルギー性能に優れた大型深冷空気分離プラントの開発を実現し、産業ガス製造プラントの専業メーカーとして確固たる地位を確立。また、小型から大型までフルレンジでの深冷空気分離装置の設計・製作に対応することで、グローバルな顧客ニーズに応えてきた。

 近年、エア・ウォーターグループは、積極的なM&Aによって、インドでの産業ガス事業に本格参入するとともに、北米においても産業ガスエンジニアリング・機器事業を中心に事業基盤の拡充を進めているほか、こうした海外展開とも連動する形で技術開発力に軸足を置いた国内および海外でのエンジニアリング体制の再構築に取り組んでいる。こうした中、エア・ウォーターが産業ガスエンジニアリングの分野で国際競争力を高め、さらなる成長を遂げるためには、SACが有する大型深冷空気分離装置の技術基盤と、グループが国内外で有する中小型の深冷空気分離装置を主体とした産業ガスエンジニアリングの事業プラットフォームとのさらなる有機的な連携と迅速な意思決定が不可欠と判断し、神戸製鋼所と協議の結果、SACを当社の完全子会社とすることにしたもの。


AWCPの会社概要(2019年10月1日時点)

  1. 商号: エア・ウォーター・クライオプラント株式会社
  2. 設立: 2004年4月
  3. 所在地: 神戸市灘区
  4. 代表者: 代表取締役社長 藤本 有幸
  5. 売上高: 13,700百万円(2020年3月期 計画)
  6. 資本金: 90百万円
  7. 事業内容: 空気分離装置の設計、調達、製作、施工、販売、メンテナンス管理
  8. 従業員数: 83名
  9. 株主構成: エア・ウォーター株式会社100%