スギヤマゲン、新型コロナウイルスワクチン接種用に保冷バッグ40,000個を厚生労働省から受注

全国 11,500 カ所に、5月末までに総数 40,000 個を納入

 株式会社スギヤマゲン(以下、スギヤマゲン)は、2021年 2 月 1 日付で厚生労働省との間で「新型コロナウイルスワクチン接種に係る保冷バッグの購入」の契約を締結した。これにより、スギヤマゲンは厚生労働省の指定する全国 11,500 カ所程度の場所に、2021年 2 月から5 月末にかけて総数 40,000 個の保冷バッグの納入を行う。

スギヤマゲン「保冷バッグ」と3℃適温蓄冷材「COOL LAB3」
「保冷バッグ」(左)と、セットされる3℃適温蓄冷材「COOL LAB3」(右)

 スギヤマゲンが納入する保冷バッグは、ディープフリーザー又は保冷ボックスが設置される会場(一般型)から数本〜数⼗本程度のワクチンを2〜8℃の温度帯に保って接種会場(サテライト型)に移送する際の保冷に使用される予定。保冷バッグには、シャープ株式会社(以下、シャープ)が開発した 3℃適温蓄冷材「COOLLAB3」(※)が各4個ずつセットされ、外気温 35℃の環境下でワクチンを 12 時間以上 2~8℃の温度帯に維持可能となる。

※シャープが液晶材料の研究で培った技術を応用した「適温蓄冷材」は、「-24℃〜+28℃(開発中の温度帯のものを含む)で融け始める氷の状態で蓄冷できる」という特⻑を持つ。「3℃適温蓄冷材」は3℃で融け、固体から液体に変化する。この時、周囲の熱を吸収することにより材料自体のみならず、周囲の空気や接触している対象物を特定の温度に保持する機能を有する。