小池酸素工業 2021年3月期通期連結業績予想の修正

特別損失を計上、当期純利益を6100万円の赤字に下方修正

 小池酸素工業は2021年3月期確定決算で、固定資産の減損損失4億7800万円を計上する。収益性の低下により、所有する固定資産の一部の帳簿価額を回収可能価額まで減額した。また、通期の連結業績予想について売上高、営業利益、経常利益を上方修正したが、親会社株主に帰属する当期純利益は5000万円の黒字予想から6100万円の赤字に下方修正した。

 通期業績はコロナ禍での営業施策に取り組み、効果は限定的ではあるが売上高は前回予想をやや上回る見込みとなった。利益面では、各種業務改善の実施、経費節減を徹底したことで営業利益と経常利益は前回予想を上回った。

 しかしながら、最近の経済環境の変化による中期経営計画の見直しにより、会社の体質強化を図るため上記の固定資産の減損に関する特別損失が発生し、純利益は前回予想を下回る見込み。修正後の業績予想は売上高392億4700万円(前回予想は380億円)、営業利益11億3700万円(同5億円)、経常利益13億6500万円(同6億円)。