小池酸素工業 2022年3月期第2四半期連結決算
雇用調整助成金1億1600万円受給で前回業績予想を上方修正
小池酸素工業の2022年3月期第2四半期連結決算は、売上高196億5200万円(前年同期比5.8%増)、営業利益5億9500万円(同41.7%増)、経常利益9億5000万円(同135.7%増)、親会社株主に帰属する純利益3億4800万円(前年同期は900万円の損失)となった。
11月5日には前回の業績予想を上方修正し、前回予想比でそれぞれ売上高6億5200万円増、営業利益4500万円増、経常利益2億5000万円増、親会社株主に帰属する純利益4800万円増とした。修正の理由は、国内外の連結子会社において新型コロナウイルス感染症に係る雇用調整助成金1億1600万円を受給したことが主な要因。配当予想、通期の連結業績予想に変更はない。
セグメント別の業績は次のとおり。
機械装置
売上高は62億8500万円(前年同期比4.8%減)、セグメント利益は2億円(同40.5%減)。新型コロナウイルス感染症の影響により顧客訪問が制限されたなか、WEB展示会の開催や切断機の「健康診断活動」の実施による営業活動の強化、新製品開発などに注力したが、国内外の市況が低調に推移したことにより、売上高は減少した。
高圧ガス
売上高は89億7900万円(前年同期比17.9%増)、セグメント利益は7億4900万円(同160.2%増)。主需要先である建設業界・産業機械業界の市況に復調傾向が見られたことにより、産業用ガスの出荷数量は回復基調で推移した。また、医療分野では新型コロナウイルス感染症の影響により、パルスオキシメーター、酸素濃縮器、酸素流量計などの販売が好調に推移し、売上高は増加した。
溶接機材
売上高は41億8000万円(前年同期比5.1%増)、セグメント利益は2億5500万円(同24.6%増)。溶接ロボットなどの設備投資需要の回復や、労働安全衛生法の改正に対応した作業環境測定機器や周辺機器の販売に注力したことなどにより、売上高は増加した。
その他
売上高は2億0600万円(前年同期比45.9%減)、セグメント利益は1500万円(同79.4%減)。海外液晶パネルメーカー向け排ガス処理装置の販売が減少したことにより、売上高は減少した。