大陽日酸、高圧ガス容器搬送システム「CLifterⓇ」販売開始

高圧ガス容器の搬送を省力化

 大陽日酸は、高圧ガス容器の搬送を省力化する搬送システム「CLifter」(C リフター、特許取得済み)を開発し、販売を開始した。

 高圧ガス容器(ボンベ)は 50~90 ㎏程度の重量があり、かつ細長いなど不安定な形状のため、移動・搬送は力と熟練が必要な作業とされている。大陽日酸では、さまざまな社会課題の解決に向けたサステナビリティへの取り組みを重視しており、グループのマテリアリティ(重要課題)()である「保安安全」「環境や社会課題解決に貢献する製商品・サービスの提供」「ダイバーシティ&インクルージョン」「生産性の向上、生産最適化の推進」「社会インフラとしての地域、産業発展への貢献」などへの取り組みの一つとして高圧ガス容器搬送の省力化をめざした搬送システム「CLifter」の開発を進めてきた。

日本酸素ホールディングスグループのマテリアリティについて(日本酸素ホールディングスウェブサイト)
https://www.nipponsanso-hd.co.jp/sustainability/lib/materiality.html

「CLifterⓇ」の特徴

本搬送システムの特徴は以下のとおり。

  • 圧縮エアを駆動源とする助力装置の一つである「エアバランサ」方式を採用。
  • 搬送物である高圧ガス容器と搬送装置との間に真空(減圧)状態を発生させることにより容器を吸着して持ち上げる。
  • 設置は天井走行式や据え置き台座式など多種多様の方法が可能で、充填所や容器置場内の導線に合わせて設置できる。
  • 本システムは電気を使用せず圧縮エアによる制御・動作であるため、停電時の動作不具合などの心配がない。
  • 万が一圧縮エアの供給が止まった場合でも、吸引の状態を保持し、床までゆっくり降下させる安全機構を搭載。
高圧ガス容器搬送システム「CLifterⓇ」
「CLifterⓇ」
重量約 80kg の液化炭酸ガス容器も容易に搬送できる(左)、
電気を使用していないので、可燃性ガス容器の搬送も安全(右)

仕様概要

  • 対象容器: 高圧ガス容器 47L、40L
  • 搬送(昇降)可能重量: 100kg 以下
  • ユーティリティー: 圧縮エア 0.5~0.7MPa 180NL/min(最大)