エア・ウォーター「地球の恵みファーム・松本」のメタン発酵発電プラント設備工事をドリコが受注

 旭有機材株式会社のグループ会社で、水処理・資源開発事業を手掛けるドリコ株式会社は、エア・ウォーターから、「地球の恵みファーム・松本」におけるメタン発酵発電プラントの設備工事を受注した。設置場所は⾧野県松本市内で、受入原料量:30t/日、発電量:300kW、運用開始は2025 年 4 月を予定。

「地球の恵みファーム・松本」イメージ図
エア・ウォーター「地球の恵みファーム・松本」イメージ図(②がメタン発酵発電プラント)

 受注したメタン発酵発電は、これまで廃棄物として焼却処分されていたコーヒー粕、お茶殻、食品残渣等の固形廃棄物を原料として嫌気性処理を行い、メタンガスを生成、そのメタンガスを用いて発電やボイラー等で熱利用を行うもの。加えて、廃棄物の処分に係る CO2 の削減、更に電気や熱等のエネルギーを創造できる技術として注目されている。

 エア・ウォーターの「地球の恵みファーム・松本」は「バイオマスガス化発電」「メタン発酵発電」「スマート陸上養殖プラント」「スマート農業ハウス」の4施設で構成されており、地産地消エネルギーによる資源循環モデルの開発施設として建設される。

 このうちメタン発酵発電は、地域で発生する食品系廃棄物を原料とした設備で、メタンガスによる発電のみならず、発電時の熱や排気ガス中の炭酸ガスをスマート農業ハウスに提供、発酵残渣は肥料とすることで地域資源を無駄なく活用する事が可能な設備となる。

 ドリコは、これまでも高濃度有機性排水の UASB 法による嫌気性処理(メタン発酵処理)技術を用いた施工実績があり、そこで培った水処理の技術を活かし、新たに食品残渣など有機性廃棄物を資源とするメタン発酵処理および発生したメタンガスを活用したバイオガス発電設備工事に取り組むことで、これからの脱炭素・循環型社会実現の一翼を担う存在を目指す。

「地球の恵みファーム・松本」のニュースリリース

地産地消エネルギーによる資源循環モデルの開発施設「地球の恵みファーム・松本」の建設に着手~ 未利用資源から電気、熱、CO2を生産、農業・養殖に活用する地域還元モデル ~ | 事業製品ニュース | 事業紹介 | エア・ウォーター株式会社 (awi.co.jp)