東京ガス、日本初となるオンサイトでの「CO2資源化サービス」を開始

ガス機器排気中のCO2を資源として活用し、炭酸塩を製造・利用

 東京ガスは、都市ガス機器利用時の排気に含まれる二酸化炭素(CO2)と水酸化物を反応させ、様々な用途で利用可能な炭酸塩*1を顧客先(オンサイト)で製造する「CO2資源化サービス」を開始する。オンサイトでCO2を資源として活用し炭酸塩を製造するサービスは日本初*2

本サービスによるカーボンリサイクルのイメージ
本サービスによるカーボンリサイクルのイメージ

 東京ガスグループの法人営業機能を担う東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社(社長:小西 康弘)が営業窓口となり、製品の製造プロセスで炭酸塩をオンサイト利用する工場等の産業用の顧客を中心に展開する。

 さらに、オフィスビルや商業施設等、炭酸塩のオンサイト利用が難しい顧客に向けてもサービスを展開していくことを目指し、炭酸塩を洗剤や肥料等の製品の原料として利用する等、炭酸塩の利用用途を拡大する取り組みも進める。

 東京ガスグループでは、CO2を排出している地域(まち・工場等)で製造した炭酸塩を原料とする製品(CO2リサイクル製品)を利活用するカーボンリサイクルの取り組みを推進するとしている。

東京ガス独自技術を加えてサービス化を実現

 本サービスは、カナダのCleanO2 Carbon Capture Technologies 社(以下「CleanO2」)製の二酸化炭素回収装置「CarbinX™」を使用する。「CarbinX™」の導入実績のある北米と日本では空気の湿度やガス機器の排気性状が異なる中、東京ガスの独自技術を加えることにより、日本においても排気中のCO2を吸収した炭酸塩を安定的に製造することを可能とした*3。この製造方法では、従来の製造方法と比べて、原料調達から製造までのプロセスにおけるCO2排出量が約2割削減される*4

 サービス開始にあたり、東京ガス、CleanO2、岡谷鋼機の3社で独占ライセンス契約を締結し、東京ガスが日本で唯一「CarbinX™」を用いたサービスを展開できるようになった。「CarbinX™」をCleanO2社が製造・供給、岡谷鋼機が輸入代行し、東京ガスが顧客のガス機器排気中のCO2を活用して炭酸塩を製造する。

炭酸塩の利用用途拡大に向けたCO2リサイクル製品の開発

 炭酸塩のオンサイト利用が難しい顧客に向けてもサービスを展開していくことを目指し、今回、製造した炭酸塩を原料とする洗剤や肥料を開発した。ガス機器の排気に含まれるCO2を回収・利用した洗剤、肥料の開発は日本初*2。このようなCO2リサイクル製品がCO2を排出した地域(まち、工場等)の中で利活用される「地域におけるカーボンリサイクル」も視野に、今後、CO2リサイクル製品の利用モデル構築を目指す。

(1)洗剤の開発

 ヱスケー石鹸株式会社と共同で、ガス機器排気中のCO2を吸収した炭酸塩(炭酸カリウム)を活用した「CO2リサイクル洗濯用液体せっけん」を開発した。

(2)肥料の開発

 ガス機器排気中のCO2を吸収した炭酸塩(炭酸水素カリウム)が肥料として効能があることを評価・確認し、東京ガス独自で「エコカリウム®」という名称で農林水産大臣による普通肥料の登録を受けた。

*1:炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム等
*2:東京ガス調べ
*3:お客さま先でのCO2資源化技術の開発について(2021年9月28日発表)
*4:インベントリデータベースIDEAを用いた東京ガス試算