大陽日酸が仏アルミニウムメーカーConstellium社製金属AM粉末の販売権を獲得

2024年1月31日~2月2日、東京ビッグサイト「TCT Japan 2024」へ出展

 大陽日酸は、フランスのアルミニウムメーカー Constelli um SE(コンステリウム社、以下 Constellium社)の金属アディティブ・マニュファクチャリング(以下、金属AM)粉末商材「 Aheadd® Aluminium Powders」における日本での販売権を2024年1月に獲得した。これにより、本粉末商材を航空宇宙、自動車分野に加え、半導体分野など幅広い市場に向け提案する。

 Constellium社は、アルミニウム製品とソリューションの開発、製造、リサイクルにおけるグローバルリーダー。同社の金属 AM向けのアルミニウム合金粉末「Aheadd® Aluminium Powders 」はLaser Powder Bed Fusion 方式に最適化された設計で、従来の粉末で実現できなかった新たな金属 AM造形物の高機能化を実現する。

 大陽日酸は2024年1月31日~2月2日まで、東京ビッグサイトで開催されている3Dプリンティング & AM技術の総合展「TCT Japan 2024」へ出展しており、同社が新たに販売権を取得したRapidia社(加)「Conflux1」や、ADDiTEC社(米)「AMDROiD」などの最新鋭造形装置や、独自開発による「アドオン型ガス精製装置」、「パウダードライキャビネット」などとともに、金属 AM向けのアルミニウム合金粉末「Aheadd® Aluminium Powders 」の紹介も行った。

「TCT Japan 2024」の大陽日酸ブース
「TCT Japan 2024」の大陽日酸ブース
金属 AM粉末商材や独自のガスソリューションの提案
Metal Paste Deposition方式金属3Dプリンター Rapidia「Conflux1」

 大陽日酸の親会社である日本酸素ホールディングスは、中期経営計画「NS Vision 2026 Enabling the Future ~」の 5 つの重点戦略の 1 つである「カーボンニュートラル社会に向けた新事業の探求」や、日本の産業ガス事業の成長戦略としての「ソリューションビジネスの拡大」に基づき、金属 AM を重点事業分野と位置付ける。

 このため、大陽日酸が得意とする溶接プロセス、ガス精製、熱処理などの産業ガスアプリケーション技術を金属 AMでの課題解決に繋げ、革新的な商品開発や生産合理化、カーボンニュートラルに貢献するため、グローバルに事業を推進。ものづくりにインパクトを与える金属 AM粉末商材の拡充を進めている。

(注)※Laser Powder Bed Fusion 方式:金属粉末の薄い金属層を形成し、造形する部分にレーザーを照射し溶融・凝固させ積層造形を行う3Dプリンティング方式。複雑な形状を高精度に造形することを特長とする。

Constellium社概要

社名: Constellium SE
本社: フランス パリ
設立: 2011年
代表者:Ludovic Piquier 氏