レゾナックが大分コンビナートでカーボンリサイクル事業の実現可能性調査に参画

CO2を原料とした化学品製造でCO2排出量を削減

 レゾナックは、日本の石油化学コンビナートの一つである「大分コンビナート」におけるカーボンリサイクル事業の実現可能性調査に参画する。化学メーカーとしての知見や技術を生かし、CO2を原料とした化学品製造の観点からCO2排出量削減に貢献する方法を検討する。 

 この実現可能性調査は、「大分コンビナートにおける産業間連携によるカーボンリサイクル事業の実現可能性調査*1」として、2024年3月11日にNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)により採択されたもの。レゾナックは、大分市や近隣企業と産業間で連携してCO2排出量の削減を目指す本調査に参画し、主にカーボンリサイクル製品や製造技術の選定を実施する。

 「大規模産業集積型」であるコンビナートの特性をふまえた可能性を検討。大分コンビナートは、九州唯一の石油化学コンビナートで、製鉄・発電・石油精製・化学メーカーなどが存在し、カーボンニュートラルと持続可能な成長を継続するためにその特徴を生かした連携が進められている。

大分コンビナート企業航空写真(九州地方整備局提供)
大分コンビナート企業航空写真(九州地方整備局提供)

 レゾナックは、「2050年カーボンニュートラル」に向けて、2021年に2030年のGHG排出量削減目標を、「2013年比30%削減」と設定している。本調査に参画することで、カーボンニュートラル化に向けてあらゆる選択肢を検討し、2050年カーボンニュートラル社会の実現への貢献を目指す。

*1  実施予定先:株式会社野村総合研究所、石油コンビナート高度統合運営技術研究組合、一般財団法人カーボンフロンティア機構。レゾナックは、石油精製・石油化学関連企業を担当する石油コンビナート高度統合運営技術研究組合から再委託。(NEDOウェブサイト: https://www.nedo.go.jp/koubo/EV3_100273.html

(参考)
2024年4月2日発表:CCS共同検討に関する覚書を三井物産と締結
*CCS(Carbon dioxide Capture and Storage):二酸化炭素(CO2)の回収・貯留