山陰酸素工業、熱電発電で持続可能な社会の構築を目指す「 E サーモジェンテック」へ出資

製造業やインフラ領域の廃熱を活用し発電

 山陰酸素工業は、熱電発電で持続可能な社会の構築を目指す「株式会社 E サーモジェンテック(本社:京都府京都市、岡嶋 道生 代表取締役)」に出資した。

 E サーモジェンテックは、半導体技術と熱電発電に関する独自技術を基に、薄型で柔軟、湾曲自在な熱電発電モジュール「フレキーナ®」とそれを搭載した自立電源を開発するスタートアップ。熱電発電は温度差を電位差に変換、すなわち熱エネルギーを電気エネルギーに変換する発電法で、このモジュールを配管等の円筒状の熱源に対して密着させることで、小さな温度差でも大出力の発電と実用的なコスト性能を実現する。工場で使用するボイラーの未利用蒸気熱や炉の排気熱など、これまで利用できずに廃棄していた低温排熱を効率よく電気に変換して有効利用することが可能となるため、多様なシーンでの活用が期待できる。

 山陰酸素工業は、E サーモジェンテックとの連携により、ガス事業と密接に関わる製造業やインフラ領域の廃熱を活用し発電することで、製造業等の省エネ・カーボンニュートラル化を目指す。

E サーモジェンテックについて 

 地球上に莫大に存在する低温排熱(300℃程度以下)を、効率よく電気エネルギーに変換し回収することで、持続可能な社会の構築に貢献することを目指すスタートアップ。2018 年には京都市ベンチャー企業目利き委員会でA ランクに認定、2022 年には近畿経済産業局のスタートアップ支援事業「J-Startup KANSAI」に選定された。

  • 会社名:株式会社E サーモジェンテック
  • 代表者:岡嶋 道生 代表取締役
  • 所在地:京都府京都市
  • 設立:2013 年2 月