星医療酸器 2026年3月期第1四半期連結決算
医療用ガス関連事業の売上高9億7100万円(3.2%増)、セグメント利益1億2400万円(41.2%増)
星医療酸器の2026年3月期第1四半期連結決算は、売上高37億3500万円(前年同期比3.9%増)、営業利益3億8000万円(同24.8%増)、経常利益3億9500万円(同23.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益2億6900万円(同27.0%増)だった。直近公表の通期連結業績予想と年間配当金予想に変更はない。
セグメント別概況
医療用ガス関連事業
新規取引先拡販が順調に推移し、医療用酸素・医療用二酸化炭素の出荷量は堅調に推移した。世界情勢を反映したエネルギーコスト上昇等に伴う材料・仕入価格上昇に対し、市況を見ながらコスト上昇分を鑑みた適正価格への変更に注力し交渉を進めた。また物流・運送業界における2024年問題に対応すべく、円滑な組織体制づくりや人的資源の拡充にも努めた。売上高は9億7100万円(前期比3.2%増)、セグメント利益は1億2400万円(前期比41.2%増)。
在宅医療関連事業
きめの細かい営業活動の継続により「HOT(在宅酸素療法)」、「CPAP(持続陽圧呼吸療法)」ともに好調に推移した。利益面では世界的な原材料価格の上昇やエネルギー関連の高騰が続いたが、自助努力による合理化に努めた。売上高は17億6600万円(前期比7.8%増)、セグメント利益は1億7900万円(前期比34.8%増)。
医療用ガス設備工事関連事業
医療機関に対し医療用ガス設備並びに消火設備の配管工事及び保守点検業務を行い、保守点検業務及びそれに伴う修繕は安定した売上を確保した。工事売上高は建築費の高騰により医療機関の設備投資の減少及び計画自体の中止・延期の影響を受け完成工事高が減少した。売上高は2億9400万円(前期比21.0%減)、セグメント利益は4100万円(前期比20.7%減)。
介護福祉関連事業
介護福祉関連機器のレンタル及び販売部門において、地域包括支援センターや居宅介護支援事業所及び病院・施設への継続的な営業活動を行った。居宅介護支援事業所(国保連レンタル)の売上は前年の売上を若干下回ったが、病院及び施設への販売は継続的な営業を行い順調に推移した。またデイサービス及び訪問看護事業所部門は、都内3拠点を事業基盤として地域へのPR活動強化による認知度アップとスタッフの増員など運営体制の充実を図ったが、一部人員の欠員等に伴い若干前年の売上を下回った。売上高は2億8800万円(前期比2.1%減)、セグメント損失は700万円(前期セグメント損失0百万円)。
施設介護関連事業
有料老人ホーム「ライフステージ阿佐ヶ谷(東京都杉並区)」は、24時間看護師在駐や地元医療機関との連携の更なる構築を図り、高付加価値サービスの提供と、人材育成の体制を強化した。また、入居者の多様性を把握したうえで、感染症予防を主とした衛生管理を徹底することにより、入居者や家族へ「安心」・「安全」を提供し、入居率の向上に努めた。通所介護施設「あしつよ・文京(東京都文京区)」、「あしつよ巣鴨(東京都豊島区)」、「あしつよ王子(東京都北区)」も、万全な衛生管理に努めつつ地元密着のサービスの提供と顧客サービスの多様化に対応することにより稼働率アップに取り組んだ。売上高は8700万円(前期比0.4%増)、セグメント損失は500万円(前期セグメント損失0百万円)。