星医療酸器 2024年3月期第2四半期連結決算

HOT、CPAPの在宅医療関連事業の売上高30億9900万円(5.6%増)、セグメント利益3億7900万円(5.6%減)

 星医療酸器の2024年3月期第2四半期連結決算は、売上高69億6300万円(前年同期比7.3%増)、営業利益8億7800万円(同9.1%増)、経常利益9億0700万円(同9.6%増)、親会社株主に帰属する純利益6億2000万円(同10.8%増)だった。直近公表の通期連結業績予想と年間配当金予想に変更はない。

セグメント別概況

医療用ガス関連事業

 COVID-19の感染法上の分類が5類に移行後も新規取引先拡販が順調に推移し、医療用酸素・医療用二酸化炭素の出荷量は堅調に推移した。世界情勢を反映したエネルギーコスト上昇等に伴う材料・仕入価格上昇については、市況を見ながらコスト上昇分を鑑みた適正価格への変更に注力し交渉を進めた。また円滑な組織体制に向けた人的資源の拡充等にも努めた。売上高18億6300万円(前期比5.4%増)、セグメント利益は2億6400万円(前期比37.0%増)。

在宅医療関連事業

 「HOT(在宅酸素療法)」、「CPAP(持続陽圧呼吸療法)」共に好調に推移した。利益面では世界的な原材料価格の上昇やエネルギー、輸送費の高騰が続いており、自助努力による合理化に努めた。売上高30億9900万円(前期比5.6%増)、セグメント利益3億7900万円(前期比5.6%減)。

医療用ガス設備工事関連事業

 配管設備工事は上期に大型物件の完工もあり好調に推移した。配管設備保守点検もコロナ禍前の状況に戻り、安定した売上を確保した。売上高6億5800万円(前期比20.8%増)、セグメント利益1億2100万円(前期比18.0%増)。

介護福祉関連事業

 介護福祉関連機器のレンタル及び販売部門において、地域包括支援センターや居宅介護支援事業者への継続的な営業活動を図ることによりレンタル売上及び販売においても順調に推移した。また、訪問看護事業所は、都内3拠点を事業基盤として地域へのPR活動強化による認知度アップとスタッフの増員など運営体制の充実を図り、順調に推移した。売上高6億0600万円(前期比35.2%増)、セグメント利益2100万円(前期比493.8%増)。

施設介護関連事業

 有料老人ホーム「ライフステージ阿佐ヶ谷」(東京都杉並区)は、24時間看護師在駐や地元医療機関との連携の更なる構築を図り、高付加価値サービスの提供と、人材育成の体制を強化。また、入居者の多様なニーズを把握したうえで、COVID-19の感染予防とまん延防止を最重視した運営を徹底した。通所介護施設「あしつよ・文京」(東京都文京区)、「あしつよ巣鴨」(東京都豊島区)、「あしつよ王子」(東京都北区)においても、感染防止に留意しつつ、地元密着型のサービスの提供と顧客ニーズの多様化に対応した稼働率アップを図った。売上高1億7300万円(前期比2.1%減)、セグメント利益1300万円(前期比30.9%減)。