星医療酸器 2024年3月期第1四半期連結決算

医療用酸素・二酸化炭素出荷量が堅調に推移

 星医療酸器の2024年3月期第1四半期連結決算は、売上高33億3800万円(前年同期比5.8%増)、営業利益3億9400万円(同20.0%増)、経常利益4億0800万円(同18.8%増)、親会社株主に帰属する純利益2億7600万円(同18.7%増)だった。直近公表の通期連結業績予想と年間配当金予想は据え置いた。

セグメント別概況

医療用ガス関連事業

 外来・入院・手術・検査等が回復傾向にあり、安定配送を目的とした人的資源の拡充や新規取引先拡販に努めたことにより医療用酸素・医療用二酸化炭素の出荷量は堅調に推移した。
 売上高は9億0500万円(前期比5.6%増)、セグメント利益は1億1600万円(前期比62.5%増)。

在宅医療関連事業

 国の施策である在宅医療への推進を受け、患者と医療機関のニーズに応えると共に、きめの細かい営業活動を継続した。またコロナ禍では感染防止に努めつつ出来る限りの対応を行ったことにより「HOT(在宅酸素療法)」、「CPAP(持続陽圧呼吸療法)」共に好調に推移した。
 一方、利益面では世界的な原材料価格の上昇に加え、エネルギーや輸送費の高騰が続いており、自助努力による合理化に努めた。
 売上高は15億3200万円(前期比6.8%増)、セグメント利益は1億8300万円(前期比10.2%増)。

医療用ガス設備工事関連事業

 医療用ガス設備並びに消火設備の配管工事及び保守点検業務では、保
守点検及びそれに伴う修繕業務は安定した売上を確保した。設備工事は補助金を活用した新規の工事受注に努め、合わせて大型物件も完工となった。
 売上高は2億5900万円(前期比18.7%増)、セグメント利益は4600万円(前期比6.8%増)。

介護福祉関連事業

 介護福祉関連機器のレンタル及び販売部門は、コロナ禍において地域包括支援センターや居宅介護支援事業者への継続的な営業活動を図ることによりレンタル売上が順調に推移した。
 また訪問看護事業所は、都内3拠点を事業基盤として地域へのPR活動強化による認知度アップを図り、業績は順調に推移した。
 売上高は2億9000万円(前期比30.6%増)、セグメント利益は1000万円(前期はセグメント損失500万円)。

施設介護関連事業

 有料老人ホーム「ライフステージ阿佐ヶ谷(東京都杉並区)」は、24時間看護師在駐や地元医療機関との連携の更なる構築を図り、高付加価値サービスの提供と、人材育成の体制を強化した。また、入居者の多様性を把握したうえで、COVID-19の感染予防とまん延防止を第一とした施策を徹底することにより、入居者や家族へ「安心」・「安全」を届け、入居率の向上に努めた。
 通所介護施設「あしつよ・文京」(東京都文京区)、「あしつよ巣鴨」(東京都豊島区)、「あしつよ王子」(東京都北区)も、コロナ感染防止に努めつつ地元密着のサービスの提供と顧客サービスの多様化に対応することにより稼働率アップに努めた。
 売上高は8600万円(前期比4.0%減)、セグメント利益は300万円(前期比68.9%減)。