星医療酸器 2026年3月期第2四半期連結決算

医療用ガス関連事業の売上高19億3600万円(0.2%増)、セグメント利益2億8200万円(2.7%減)

 星医療酸器の2026年3月期第2四半期連結決算は、売上高73億7200万円(前年同期比1.2%増)、営業利益8億6300万円(同1.9%減)、経常利益9億1700万円(同0.8%減)、親会社株主に帰属する中間純利益6億2200万円(同0.1%減)だった。通期連結業績予想に変更は無い。中間配当金を直近予想の35円から45円に10円増配した。期末配当金予想も45円に増配し、年間配当金予想を90円(前期実績は70円)とした。

セグメント別概況

医療用ガス関連事業

 新規取引先拡販が順調に推移し、医療用酸素ならびに二酸化炭素の出荷量は堅調に推移。世界情勢を反映したエネルギーコスト上昇等に伴う材料・仕入価格の増加で、市況を鑑みた適正価格への変更に注力した。物流・運送業界におけるポスト2024年問題に対応すべく、円滑な組織体制づくりや人的資源の拡充にも努めた。売上高は19億3600万円(前期比0.2%増)、セグメント利益は2億8200万円(前期比2.7%減)。

在宅医療関連事業

 「HOT(在宅酸素療法)」、「CPAP(持続陽圧呼吸療法)」ともに堅調に推移。利益面では、世界的な原材料価格の上昇やエネルギー関連コストの高騰に対応すべく、配送体制等の合理化施策を推進し、収益性の確保に努めた。売上高は35億5200万円(前期比7.6%増)、セグメント利益は4億3100万円(前期比7.8%増)。

医療用ガス設備工事関連事業

 配管設備の保守点検業務は安定した売上を確保したが、建築費高騰の影響で医療機関の設備投資が減少、中間期における設備工事の売上は減少した。売上高は6億1300万円(前期比23.9%減)、セグメント利益は9100万円(前期比14.7%減)。

介護福祉関連事業

 レンタル売上および販売は前年の売上を若干下回った。一方、デイサービス及び訪問看護事業所部門は、都内3拠点を事業基盤として地域へのPR活動強化による認知度アップとスタッフの増員など運営体制の充実を図り、順調に推移。売上高は5億8200万円(前期比0.2%増)、セグメント利益は0百万円(前期比99.7%減)。

施設介護関連事業

 有料老人ホーム「ライフステージ阿佐ヶ谷」(東京都杉並区)は、24時間看護師在駐や地元医療機関との連携の更なる構築を図り、高付加価値サービスの提供と、人材育成の体制を強化。感染症予防とまん延防止を第一とした施策を徹底することにより、入居者や家族へ「安心」・「安全」を提供し、入居率の向上に努めた。通所介護施設「あしつよ・文京(東京都文京区)」、「あしつよ巣鴨(東京都豊島区)」、「あしつよ王子(東京都北区)」は、感染症防止に努めつつ地元密着型のサービスの提供と顧客サービスの多様化に対応した。売上高は1億7600万円(前期比1.4%増)、セグメント損失は2百万円(前期セグメント利益0百万円)。