「大山(だいせん)ハム」が新工場(鳥取県伯耆町)を建設、2021年4月操業開始

 エア・ウォーターのグループ会社で、「大山ハム」ブランドでハム・ベーコン等食肉加工品の製造を行う大山ハムファクトリー株式会社、販売を行う大山ハム株式会社(以下:大山ハム)、および両社の親会社である春雪さぶーる株式会社(以下:春雪さぶーる)は、鳥取県伯耆町に工場を新設し、2021 年4 月に操業を開始する。また、2019 年10月24 日、本件を支援する鳥取県および伯耆町との間で協定書調印式を行った。

 エア・ウォーターの農業・食品関連事業は、野菜生産から食品加工、飲料製造、青果小売まで独自のバリューチェーンを形成。その中で、食品加工の一翼を担う連結子会社の春雪さぶーるは、北海道、福島県にハム・ソーセージ工場を持ち、業務用食材「さぶーる」、小売りでは北海道の「春雪」、関東の「相模ハム」の3 ブランドを展開する。2016 年9 月には、西日本において高いブランド力を有する「大山ハム」がグループに加わり、商品開発や製造、販売面において、より大きなシナジーを創出している。

 今回、大山ハムファクトリー 大山工場の新設により、伝統的な製造技術と最新設備を融合し、熟成ハム・ベーコン、ローストビーフなどの生産を強化することで、「大山ハム」ブランド製品を鳥取県から全国へと大きく展開する。また、併設する直売店では作りたての商品を販売し、大山エリアの新たな観光スポットとして地域への貢献も目指す。

新工場概要
  1. 名称: 大山ハムファクトリー株式会社 大山工場
  2. 所在地: 鳥取県西伯郡伯耆町須村1194 番地
  3. 面積: 総面積19,332 ㎡、延床面積4,614 ㎡(工場4,171 ㎡、直売店442 ㎡、鉄骨2 階建て)
  4. スケジュール: 2020 年2 月 工事着工、2021 年1 月 竣工、2021 年4 月 操業開始(予定)
  5. 総工費: 約30 億円
  6. 生産量: 1,100 トン(2023 年度計画)、1,334 トン(2025 年度計画)
  7. 生産品目: 熟成ロースハム、熟成ベーコン、生ハム、生ソーセージ、ローストビーフ等
  8. 売上高: 25 億円(2023 年度計画)、30 億円(2025 年度計画)
  9. 従業員数: 60 名(2021 年4 月時点)
  10. 特長: 大山の麓に立地しており、周辺観光や隣接する「植田正治写真美術館」訪問のついでに立ち寄れる。併設する直売店では作りたてのソーセージを使ったホットドッグなどを販売、名峰大山を眺めながら飲食できる。また、直売店のみで扱う、こだわりの限定商品などもお土産として購入可能。
大山ハムファクトリー株式会社 大山工場 完成予想図
大山ハムファクトリー株式会社 大山工場 完成予想図
各社の概要

<大山ハムファクトリー株式会社>

  1. 代表者: 代表取締役社長 村上 隆
  2. 本社所在地: 鳥取県米子市夜見町3018 番地
  3. 資本金: 2,900 万円
  4. 従業員数: 289 名(2019 年10 月1 日時点)
  5. 事業内容: ハム、ベーコン、生ハム等の食肉加工品の製造
  6. 工場: 米子工場(米子市夜見町)、大山工場(西伯郡伯耆町、2021 年4 月操業開始予定)

<大山ハム株式会社>

  1. 代表者: 代表取締役社長 村上 隆
  2. 本社所在地: 鳥取県米子市夜見町3018 番地
  3. 資本金: 2,900 万円
  4. 従業員数: 103 名(2019 年10 月1 日時点)
  5. 事業内容: ハム、ベーコン、生ハム等の食肉加工品の販売並びに直売店の運営

<春雪さぶーる株式会社>

  1. 代表者: 代表取締役社長 佐々木 雄大
  2. 本社所在地: 北海道札幌市白石区菊水5 条2 丁目3 番17 号
  3. 資本金: 2 億5,000 万円
  4. 従業員数: 523 名(2019 年3 月末時点)
  5. 事業内容: ハム・デリカ製品の製造及び販売、冷凍食品の製造、輸入・仕入及び販売

※旧・大山ハム㈱は 2019 年 10 月 1 日、春雪さぶーると合併、新たに製造会社・大山ハムファクトリー㈱、販売会社・大山ハム㈱を設立した。合併により、仕入れ・物流等の効率化を図り、シナジー効果でさらなる事業発展を目指す。