高圧ガス工業 2021年3月期第1四半期連結決算
ガス事業の売上高は134億7500万円(前年同期比11.9%減)、営業利益は8億3400万円(前年同期比37.9%減)
高圧ガス工業の2021年3月期第1四半期連結決算は、売上高181億4800万円(前年同期比12.4%減)、営業利益8億4900万円(前年同期比37.4%減)、経常利益9億9400万円(前年同期比33.7%減)、親会社株主に帰属する純利益6億4700万円(前年同期比35.8%減)となった。
セグメント別業績は次の通り。
ガス事業
鉄鋼、自動車、化学、半導体、食品など仕向け先全般において急激な減速感がみられた。シリンダーガスビジネスの収益力強化のため生産体制の合理化などを進め、地域に密着した営業に努めた。
『溶解アセチレン』は、建設、土木など現場工事の一時中断や鉄鋼、自動車関連の操業停止等により需要が減少し、売上高は前年同期を下回った。『その他工業ガス等』は、酸素が現場工事の一時中断、窒素、アルゴンが工場稼働の減少、炭酸ガスがプラントメーカーの出荷調整や食品向けの減少、また、LPガス等の石油系ガスが需要の減少と輸入価格の下落に伴なう販売価格の低下により、売上高は前年同期を下回った。
『溶接溶断関連機器』は、設備工事や工作機械等の受注が減少し、売上高は前年同期を下回った。『容器』は、半導体向け容器が減少し、売上高は前年同期を下回った。
このほか、設備賃貸の収入を加えた当事業の売上高は134億7500万円(前年同期比11.9%減少)、営業利益は8億3400万円(前年同期比37.9%減少)。
化成品事業
仕向け先の需要が大きく減少する厳しい状況が続いた。新しい技術の開発に注力し、環境にやさしい製品や付加価値の高い製品の開発に努めた。
『接着剤』は、ペガールが接着用、木工用、土木用が減少、シアノンが南米向けの輸出が減少、また、ペガロックが国内、海外向けの需要の減少により、売上高は前年同期を下回った。
『塗料』は、建築用塗料が改修工事向け「ウォールバリアシリーズ」の伸長により増加したものの、汎用塗料及びエアゾールが減少し、前年同期を下回った。
このほか、設備賃貸の収入を加えた当事業の売上高は39億8700万円(前年同期比14.2%減少)、営業利益は3億9百万円(前年同期比11.2%減少)。
その他事業
LSIカード関連が前年同期並みで推移したものの、食品添加物の需要が減少し前年同期を下回り、売上高は6億8500万円(前年同期比13.2%減少)、営業損失は600万円(前年同期は、2900万円の営業損失)。