帝人ファーマ、訪問看護事業を独立させて新会社を設立

帝人訪問看護ステーション(株)が10月1日から本格稼働

 帝人ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:渡辺 一郎)は、地域包括ケアシステムにおける地域社会への貢献をさらに発展させるため、これまで取り組んできた訪問看護事業を独立させ、帝人訪問看護ステーション株式会社(本社:東京都千代田区 社長:月坂 学)を設立する。本年 10 月 1 日より本格稼働を開始する。

 今後は、社会に評価される訪問看護事業会社を目指し、大規模ステーションの展開、活動エリアのコンパクト化によって訪問効率を高めるとともに、所属する訪問看護師への教育の充実や、理学療法士など専門職の拡充などにより、利用者へのサービス向上を図る。また、グループ内の既存事業の強みを活かし、業務フローのデジタル化、および在宅医療事業やバイタルリンクとのシナジー効果を創出。2025 年度までにバイタルリンク事業と合わせた地域包括ケア事業全体として売上 100 億円を目指す。

 帝人グループは、持続可能な社会の実現に向けて、「少子高齢化・健康志向」へのソリューションを提供していくこととしており、地域密着型総合ヘルスケアサービスの創出はその柱の 1 つ。帝人ファーマは当事業を独立させることにより、サービス利用者により高品質なケアを提供するとともに、医療機関・居宅介護支援事業所などときめ細かに連携し、地域包括医療体制の確立に貢献する。

 帝人ファーマは、2025 年を目途に国が目指している地域包括ケアシステムの構築を見据え、医薬品と在宅医療の営業組織を再編し、患者データを医療機関や介護施設で共有することができる医療・介護多職種連携情報共有システム「バイタルリンク」を展開するなど、地域密着型の総合ヘルスケアサービス事業に取り組んでいる。

 一方、1999 年に立ち上げた訪問看護事業においては、20 年以上にわたり、在宅医療機器を使用する患者の適正使用をフォローするなど、在宅医療事業の補完的な役割を担ってきた。現在は全国で 13 拠点の訪問看護ステーションを運営・展開している。

 今回、訪問看護事業を独立させて設立した新会社は、今後、さらに地域密着型総合ヘルスケアサービスを進展させていくため、これまでの既存事業を補完する存在から、より主体的に経営を行う事業へと転換することを目的としている。

新会社の概要

  • 社名: 帝人訪問看護ステーション株式会社
  • 本社所在地: 東京都千代田区霞が関
  • 設立:2020 年 6 月 5 日
  • 資本金: 5,000 万円
  • 代表者: 代表取締役社長 月坂 学
  • 株主: 帝人ファーマ株式会社(100%)
  • 事業内容: 訪問看護ステーションの運営管理
  • 事業所所在地:神奈川県、愛知県、大阪府、兵庫県、広島県、福岡県、熊本県 (計 13 拠点)