小池酸素工業 2024年3月期第1四半期連結決算

高圧ガス医療分野はコロナ関連機器の売上減少も、CPAP・院内感染防止対策機器が好調

 小池酸素工業の2024年3月期第1四半期連結決算は、売上高111億9900万円(前年同期比5.5%増)、営業利益6億8100万円(同20.0%増)、経常利益9億2000万円(同6.6%増)、親会社株主に帰属する純利益5億9100万円(同6.1%増)となった。直近公表の通期連結業績予想と年間配当金予想に変更は無い。

 グループの主需要先である建設業界・産業機械業界・造船業界では需要の減少がみられ、市況は低調に推移したが、中期経営計画で掲げた「世界市場での顧客満足の実現」に向けた拡販活動の推進や収益力の強化に取り組み、売上高、利益ともに増加した。セグメント別の業績は次のとおり。

機械装置

 売上高は41億7000万円(前年同期比15.8%増)、セグメント利益は5億1600万円(同99.2%増)。
 オンリーワン技術のDBC(Dual Beam Control)ファイバーレーザー切断機を中心に顧客の課題解決に直結する製品群の販売を強化した。また、海外市場においては米国を中心として設備投資の回復傾向がみられたことにより、売上高は増加した。

高圧ガス

 売上高は47億6900万円(前年同期比3.4%増)、セグメント利益は3億7800万円(同4.4%増)。
 原材料や電気料金の高騰等に伴う価格改定や深耕拡大および新規拡販活動に注力した。医療分野は、コロナ関連機器の売上は減少したが、営業活動の強化と新製品の投入によりCPAPレンタルが好調に推移、院内感染防止対策機器の販売が好調に推移し、売上高は増加した。

溶接機材

 売上高は20億7200万円(前年同期比5.7%減)、セグメント利益は1億9200万円(同8.7%増)。
 溶接自動機器の売上が減少したが、溶接材料の新規需要の獲得や再開された展示会における研削・切削工具等の需要の開拓など、一定の成果を上げた。

その他

 売上高は1億8700万円(前年同期比10.2%減)、セグメント利益は4300万円(同18.9%減)。 
 国内外向けの排ガス除害装置およびヘリウム回収精製装置等の受注が低迷し、売上高は減少した。