東邦アセチレン 2024年3月期第1四半期連結決算

エスプーマ関連事業 売上高4億7300万円1.2%増、営業利益1億2600万円16.2%減

 東邦アセチレンの2024年3月期第1四半期連結決算は、売上高83億0500万円(前年同期比8.3%増)、営業利益4億2000万円(同22.2%増)、経常利益4億9000万円(同25.4%増)、親会社株主に帰属する純利益2億3300万円(同15.3%増)となった。直近公表の通期連結業績予想と年間配当金予想に変更は無い。

セグメント別業績

ガス関連事業

 売上高は48億15百万円と前年同期に比べ1億19百万円(2.5%)の増加、営業利益は4億45百万円と前年同期に比べ99百万円(28.8%)の増加となった。

 液化石油ガスは輸入価格の変動に伴い販売価格が下落したが、各種高圧ガスは調達コスト増加に伴う販売価格の改定が浸透したことに加え、窒素は発電所向け、アルゴンは自動車関連向けの出荷数量が増加し、売上高は増加した。

 利益面では、電気料金の上昇に伴い製造コストが増加したが、各種高圧ガスの価格改定の浸透及び好調な出荷等により、営業利益は増加した。

エスプーマ関連事業

 売上高は4億73百万円と前年同四半期に比べ5百万円(1.2%)増加、営業利益は1億26百万円と前年同四半期に比べ24百万円(16.2%)の減少となった。

 食品用ガスは大口取引先向けの出荷数量が減少したものの、食品関連器材の販売価格を改定したこと等により売上高は増加した。営業利益は、販売費及び一般管理費の増加により減少。

器具器材関連事業

 売上高は25億33百万円と前年同四半期に比べ5億53百万円(27.9%)増加、営業利益は1億11百万円と前年同四半期に比べ67百万円(151.6%)の増加となった。

 溶接材料は自動車関連向け、溶接切断器具は消耗品及び大型工作機械の需要が増加したこと等により売上高は増加した。営業利益は、売上総利益の増加に伴い増加した。

自動車機器関連事業

 売上高は1億30百万円と前年同四半期に比べ67百万円(34.2%)減少、営業損益は前年同四半期に比べ14百万円減少し、11百万円の営業損失(前年同四半期は3百万円の営業利益)となった。

 自動車部品メーカーの国内外の設備投資需要が減少したこと等により売上高は減少し、営業損失となった。

製氷機関連事業

 売上高は2億95百万円と前年同四半期に比べ53百万円(22.0%)増加、営業利益は24百万円と前年同四半期に比べ6百万円(20.1%)の減少となった。

 製氷・冷凍機械の大型物件の増加及び作業進捗が進んだことにより、売上高は増加した。営業利益は、製造コストの増加により減少。

その他

 売上高は56百万円と前年同四半期に比べ23百万円(29.6%)減少、営業利益は10百万円と前年同四半期に比べ微減(6.9%)となった。

 大型の医療用ガス配管工事の減少により、売上高及び営業利益は減少した。