JOGMEC、H2グローバル財団とクリーン水素に関する覚書を締結

水素社会実現に向けた協力関係の構築

 独立行政法人 エネルギー・金属鉱物資源機構(以下、JOGMEC)は、2024年2月2日、水素の国際市場の立ち上げを目的に設立されたドイツのH2グローバル財団(以下、H2グローバル)との間で、クリーン水素に関する協力の促進を目的とした覚書(MOU:Memorandum of Understanding)を署名した。

MOU署名式(左から、H2グローバル Exenberger Executive Director、JOGMEC 髙原理事長)
MOU署名式(左から、H2グローバル Exenberger Executive Director、JOGMEC 髙原理事長)

 H2グローバルは、ドイツ連邦政府が採択した「国家水素戦略」のもと、2021年に設立された財団。ドイツ国内のみならず、EU域内や世界各国との間で水素市場の醸成に向け、協力関係を構築している。今回締結したMOUを通じて、JOGMECとH2グローバルは、クリーン水素及びその派生物に関する政策、制度、技術、ビジネス、サプライチェーン、両機関の取り組みに関する、情報交換やワークショップ・セミナー等の開催等を実施し、クリーンな水素社会の実現を目指す。

 水素及びその派生物は、カーボンニュートラルの実現に向けた今後のエネルギートランジションの中心を担っていくと期待されており、JOGMECとしても、2022年のJOGMEC法改正を踏まえて、水素及びその派生物の導入促進やバリューチェーン構築に向けた取り組みを推進している。