日本初のショールーム併設型「イワタニ水素ステーション 芝公園」オープン、水素社会の実現に向けた情報発信基地

 岩谷産業は、一般販売が開始された燃料電池自動車(FCV)や、導入が期待される燃料電池バスへの水素需要に対応するため、商用水素ステーションの整備に取り組み、東京都心では初となる「イワタニ水素ステーション 芝公園」を完成し、2015年4月13日開所式を行った。

【イワタニ水素ステーション 芝公園概要】

名称イワタニ水素ステーション 芝公園
所在地東京都港区芝公園4-6-15
敷地面積1,097㎡ (332坪)
水素供給液化水素オフサイト供給
供給能力340N㎥/h (1時間当たり6台の満充填が可能)
充填圧力70MPa(メガパスカル) 〈=700気圧〉
設備構成液化水素貯槽、ドイツ・Linde社製水素圧縮機、蓄圧設備、ディスペンサーなど
特長ショールーム(「TOYOTA MIRAI ショールーム」)を併設し、昨年末発売された燃料電池自動車「MIRAI」を展示。映像などを使って車両や水素などの特長を紹介する。2020年の東京オリンピック パラリンピックを契機として、今後水素社会への進化が期待される東京の中心から、その実現に向けた情報を発信し、普及啓発にも活用できる施設。

 「イワタニ水素ステーション 芝公園」は、都心に位置するステーションとして景観にも配慮するとともに、純水素型燃料電池による電力供給の実証も行うなど、今後の水素ステーションのモデルとしての役割も担う。
 また、このステーションは、東京タワー南側に近接し、昭和37年に創業した現トヨタ東京カローラ発祥の地として、トヨタグループにとっても歴史的な土地に立地している。日本のモータリゼーション普及に大きく貢献した原点ともいえる場所で、岩谷産業はトヨタグループの協力を得て、水素社会を実現させるべく情報を発信する。

 岩谷産業は1941年以来水素を取り扱い、工業用圧縮水素・液化水素については製造から輸送・貯蔵・供給・保安まで一貫した全国ネットワークを築いている。また国家プロジェクトや地域実証などにおける水素ステーションの建設・運営で得た知見や技術を、水素に関するリーディングカンパニーとして水素供給インフラの基盤確立に注力する。
 水素ステーションについても2015年度末までに東京、名古屋、大阪、福岡の4大都市圏を中心に20ヶ所の設置を自社で整備することを公表し、現在、建設に向けての取り組みを進めている。
 「イワタニ水素ステーション 芝公園」は、都心に建設される初めての水素ステーションとして、また水素社会の実現に向けた情報発信基地として、歴史的な第一歩となる。

イワタニ水素ステーション 芝公園
イワタニ水素ステーション 芝公園
燃料電池自動車 MIRAI
燃料電池自動車 MIRAI