京浜急行バスが燃料電池バス「SORA」導入、民間初

 京急グループの京浜急行バス(本社:東京都港区、社長:平位 武)は、トヨタ自動車の燃料電池バス「SORA」を民間事業者として初めて導入し、2019年3月1日からお台場地区で運行を開始する。JR大森駅から東京港トンネルを経由し、お台場地区を運行する船の科学館線に「SORA」1台を導入。

 京浜急行バスは、これまでもハイブリッドバスや平成28年排出ガス規制対応車といった環境負荷の低いバスの導入を行ってきた。今回導入する「SORA」は、水素と空気中の酸素の化学反応で発電した電気を動力とするため、走行時に二酸化炭素や環境負荷物質を排出しない。また、環境性能面以外でもユニバーサルデザインの導入や、停車時に運転手に周囲の歩行者・自転車といった動体がいる場合に音と画像で知らせる「視界支援カメラシステム」、車内での転倒事故の要因になる急加速を抑制する加速制御機能等、環境と人に優しいバス。

 京浜急行バスでは、初導入となる燃料電池バスについて、実際の路線バスでの運用を通じて、性能や利便性を検証し、2台目以降の導入も検討する。