能登半島地震で、岩谷産業の輪島 LPG センターが稼働停止

容器転倒や充填設備へ被害、安全確認と二次災害防止のため

 岩谷産業は、2024 年 1月 1 日に発生した令和 6 年能登半島地震で、輪島 LPG センターで容器転倒や充填設備への被害が発生し、安全確認と二次災害防止のため稼働を停止していると発表した。輪島 LPG センター以外の、その他の地震発生エリアでの LPG センター、ガスセンターにおいて被害はない。

救援物資を出荷

 また、被災地からの要請を受けて、次の救援物資を出荷した。① カセットこんろ、② カセットボンベ、③ 富士の湧水(ウォーターサーバー用、常備水用、ペットボトル)。当救援物資の出荷に際しては、「サウジアラムコ-岩谷産業 緊急災害時 LP ガス支援基金」※1も活用する。

※1 岩谷産業とサウジアラビアの総合エネルギー・化学企業サウジアラムコは、大規模な自然災害の被災地に、支援物資としてカセットこんろ・ボンベなどを無償提供する「サウジアラムコ‐岩谷産業 緊急災害時 LP ガス支援基金」を 2009 年に設立しており、東日本大震災など、これまで計 8 回発動している。

マルヰガス災害救援隊を出動

 岩谷産業では現在、顧客の被災状況等の調査や点検を進めており、被災地の LP ガスを速やかに復旧させることを目的に、マルヰガス災害救援隊※2 を出動する。

※2 マルヰガス災害救援隊は 1995 年の阪神・淡路大震災を契機に全国の地域ごとに組織された岩谷産業の LP ガス販売店による災害復旧部隊で、災害時に出動し LP ガスを速やかに復旧させることを目的とする。登録隊員数は約 3,600 名、これまで 31 事例に対して出動した。