ハマイ 2023年12月期通期連結決算

高圧ガスバルブ・ガス関連設備機器部門の売上高21億3100万円(20.1%減)、半導体関連業種向けバルブ需要低迷

 ハマイの2023年12月期通期連結決算は、売上高111億3200万円(前年同期比0.6%減)、営業利益10億2100万円(同6.9%減)、経常利益11億4100万円(同8.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益9億0900万円(同4.2%減)だった。2023年12月31日を基準日とする期末配当金を直近予想から5円増配し、25円へ修正した。

 主力商品のLPG容器用バルブ部門の売上高は、家庭用容器用バルブの需要が低迷している中、自動車用及びバルク用の需要増や製品値上げの浸透もあり、前年同期比増収となった。配管用バルブ部門の売上高も、半導体製造装置設備向け及びその他装置向け需要が引き続き好調であることに加えて製品値上げの浸透もあり、前年同期比増収だった。

 高圧ガスバルブ・ガス関連設備機器部門は、消火設備向けの需要増加があったが、年初より半導体関連業種向けバルブ需要低迷の影響を引き続き受けて、前年同期比減収だった。

 収益面では、主要な原材料である黄銅材等の材料価格の高騰に対応した製品販売価格の改定を行った一方、連結子会社の株式会社ハマイコリアの収益状況が前年より若干低下したことや、活動制限緩和に伴う各種費用増加の影響があった。

 バルブ事業セグメントの業績は、LPG容器用バルブ部門は売上高48億5700万円(前年同期比10.1%増)、配管用バルブ部門は売上高22億6700万円(前年同期比10.2%増)、高圧ガスバルブ・ガス関連設備機器部門は売上高21億3100万円(前年同期比20.1%減)、その他売上高は12億9600万円(前年同期比12.5%減)となり、売上高は105億5400万円(前年同期比0.6%減)、営業利益は6億3600万円(前年同期比10.7%減)。  

 次期2024年12月期の通期業績予想は、売上高110億円(前年同期比1.2%減)、営業利益10億円(同2.1%減)、経常利益11億円(同3.6%減)、親会社株主に帰属する純利益9億円(同1.0%減)を見込む。年間配当金の予想は、中間配当15円、期末配当20円で前年実績35円を維持した。