住友精化 2023年3月期第2四半期連結決算

為替の影響や販売価格の是正で通期連結業績予想を上方修正。配当方針を変更し、配当性向30％以上を基準

　住友精化の2023年3月期第2四半期連結決算は、売上高734億4300万円（前年同期比46.3％増）、営業利益64億1600万円（同72.0％増）、経常利益77億5900万円（同108.8％増）、親会社株主に帰属する四半期純利益59億2200万円（同116.8％増）だった。

　売上高は542億3400万円（前年同期比67.2％増）、営業利益は34億5400万円（同199.6％増）。アジア市場などにおける販売数量の増加のほか、原燃料価格上昇分の販売価格への転嫁や為替の影響などによる。

　売上高は190億7000万円（前年同期比8.8％増）、営業利益は29億3400万円（同11.4％増）。エレクトロニクスガスや水溶性ポリマー、機能製品の販売数量が増加したことや、為替の影響などによる。

　上記事業のほか、製造受託業務等を行うセグメントでは、売上高は1億3700万円（前年同期比42.3％減）、営業利益は2400万円。

　最近の業績動向を踏まえ、2022 年５月 12 日に公表し2023 年３月期通期の連結業績予想を、売上高1480億円（前回予想からの増減額30億円増）、営業利益110億円（同40億円増）、経常利益120億円（同41億円増）、親会社株主に帰属する当期純利益90億円（同40億円増）へ上方修正した。

　吸水性樹脂事業を中心に、為替の影響や販売価格の是正などにより、売上高が30億円、営業利益が40億円増加する見込み。経常利益は営業利益の増加に加えて、円安による為替差益などにより51億円、親会社株主に帰属する当期純利益は40億円の増加となる見込み。

　配当方針の変更、2022 年９月 30 日を基準日とする剰余金の配当（中間配当）および期末配当予想の修正を行う。

　株主のへの利益還元を経営上の最優先課題と位置付け、安定的な配当を実施という基本的な考え方を維持しつつ、配当額算定の指標として配当性向を導入し、30％以上を基準とする。

　また、2023年3月期の中間配当を100円（前回予想は60円）、期末配当100円（同60円）とし、年間配当200円（同120円）へ修正した。